2005年2月号

先日、飲食店検索のナンバーワンサイトである「ぐるなび」が主催する飲食店向けセミナーぐるなび大学に当社営業の武田氏と桑原氏と私の3人で出席してきました。ぐるなびは昨年YAHOOJPANが主催する年に一度のベストサイト投票生活情報部門で年間第一位を記録するなど飲食店の情報検索サイトとしては日本一と言えるサイトです。現在、ぐるなび加盟店は全国で43 . 000店舗、月間利用者1 . 000万人、会員数286万人というお化けサイトになっていますが、そもそも何故我々3人が揃ってぐるなび大学に出席したのかというと今後のぐるなびさんとの業務提携を睨んでの勉強会参加だったんです。日経MJ『消費分析』によると「アフター5に飲みにいく」頻度は3年前に比べて減っているとの回答が多く、今まで週に1回程度という回答が多かったのが月に1回ないしは2回程度に減少しています。さらに一度に使う平均使用額も600円程度減らしているとの回答が多いとのことでした。ぐるなび加盟店でもトップページを工夫しているお店とそうでないお店のアクセス件数は相当違うとのこと。このように『自分たちの売りは何か?』を常に意識したお店造りが大切だと思います。このような状況の中でぐるなびと秋山商店が業務提携することで飲食店様に対して差別化できる情報を提供できるのではないか?との話から今回の話がまとまりました。今月からいよいよ開始するHP上でも様々な情報を提供できるよう考慮中です。ご期待ください。

庶民の街お洒落に復活!!

終戦直後から高度経済成長期に繁栄した庶民の盛り場「新宿ゴールデン街」が復活の兆しを見せています。80年代から90年代にかけて衰退していたゴールデン街が何故復活したのでしょうか?

新宿ゴールデン街といえば『新宿文化』の象徴的存在として小説家、映画、演劇、美術、アート、出版などの関係者の夜の社交場として広く知られてきました。しかし、1980年代から90年代前半のバブル経済の形成期から最盛期にかけて、地上げ騒動が勃発し、最盛期に300軒近くあった店舗が半減してしまいました。しかし、元来ゴールデン街の界隈は土地の権利関係が複雑で 4 〜 5 坪の狭い土地を持っている人がほとんどで地上げによる再開発が難しかったという背景があったのとその後のバブル崩壊が地上げ攻勢の凍結をもたらしました。また借地借家法の改正により今まで店舗を閉店したままに居た家主が店舗を賃貸する方向に変わっていったことも現在の復活に大きな影響力をもったと思われます。借りるほうも毎月10万円程度の家賃で敷金2ヶ月、不動産手数料1ヶ月を支払えば店舗を賃借できるということで、かなり出店コストを抑えて出店することが可能になりました。そんなフォローの風にも乗り、ここ4〜5年の間に60軒近くが新規に開店しました。2002年に発売された宇多田ヒカルさんのアルバム『ディープ・リバー』の宣伝用ポスターの背景になったことも大いに話題になりました。若い店主が多く誕生したことにより新たな顧客層が開拓され、新宿ゴールデン街はかつてのような文化の発信基地として新たな魅力が生まれています。ただ、問題点として指摘されるのは火事の危険性です。1999年に発生した新宿西口思い出横丁の火事でも大きな被害を出し、密集する木造建築の怖さを改めて思い知らされました。現在は店舗の多様性を背景にパソコンなどを使用することもあり一店舗あたりの電気使用量が増えている為、電圧がかかりすぎて漏電による自然発火も起こりうる状況にあります。このようなインフラ整備の問題を抱えてはいますがゴールデン街の復活が今後の飲食店の流れにも大きな影響を与えるのではないでしょうか?

<ゴールデン街の面白いお店>

バークラクラ・・・新宿ゴールデン街商業組合理事長外波山文明さま経営のお店。私どもとも長いお付き合いを頂いている老舗中の老舗です。サラダ記念日で有名な歌人の俵万智さんがアルバイトしていたお店としても有名です。外波山さまは椿組という劇団を主宰されていて毎年花園神社で公演を行っています 。

−記事参照フードドリンクニュース−

ジンギスカン、都に襲来

昨年11月号にも掲載しましたがジンギスカンブームがいよいよ都内にも襲来しつつあります。『ジンパ ( ジンギスカンパーティー ) 』なる言葉が生まれるなど一時期のブームではない勢いが感じられます

高田屋で知られる外食産業大手のタスコシステムは3月に都内にジンギスカン専門店の1号店を開店し今後3年間で首都圏を中心に200店舗を出店する計画を発表しました。また、昨年7月に開店してジンギスカンブームの火付け役にもなった中目黒のジンギスカン専門店「くろひつじ」は今年全国で40店舗の出店を計画するなどいよいよ本格的にブームを超えた専門業態のひとつとして認知されつつあります。そもそも首都圏で急速に人気が高まったのはBSEや鶏インフルエンザなどの影響により羊肉に注目が集まったという背景があります。そのうえ羊肉は低コレステロールで体内の脂肪燃焼を助けるカルチニンを豊富に含む「食べてダイエットができるお肉」としてダイエットに関心の高い女性を中心にブームを広げてきました。肉の鮮度管理の徹底などにより「羊肉はくさい!」というイメージが払拭されたことも大きく影響していると思われます。ほんと、結構いけますよ。皆様も是非一度お試しください。

<ジンギスカンあれこれ・・・・>

大正時代、軍備強化の一環として北海道などで始まった綿羊増産計画のなかで、羊肉活用策として日本人にあう味付けを工夫して考案したという説が有力。昭和にはいり羊肉を焼く中華料理「コウヤンタロウ」を参考に現在のスタイルを確立しました。羊肉をよく食べるモンゴルにちなんで『ジンギスカン』と名づけられたといわれています。

4月29にはジンギスカンの日。ジンギスカン食普及拡大促進協議会が『ヨウニク』の語呂合わせで制定。

ちょっと気になる外食ニュース

海外T>>キリンが韓国企業とともに真露買収に名乗り

韓国の大手食品会社JCコーポレーションと提携する。サムスン電子の関連企業。CJコーポレーションが主導し、キリンは買収資金の一部を提供する。他に名乗りをあげているのは韓国企業のドーサン、ハイト。買収資金は日本円で 2000 億円以上になる見込み。

*真露は日本でも売れていますからね〜。キリンとしても日本での独占販売権がほしいところでしょう。

海外U>>イタリアでも飲食店での分煙が法制化。

排煙装置のある喫煙コーナーを設けなければ、全面禁煙にしなければならない。罰金は最高で客側で約 3 万 7 千円、店側で約 30 万円。店側に違反客の通報義務もある。イタリアの喫煙率は 27 %で日本の 29 %とほぼ同じ。

・ますます愛煙家の方々の身が狭くなりますね 〜。

酒類>>アサヒビールがシェア 4 割超え。

2004年にビール、発泡酒合計の出荷量のうち 41.7 %のシェアとなった。年間シェアで同社が約 4 割を超えたのは初めて。ビール復活とともにナンバーワン銘柄<スーパードライ>が浮上した。

*アサヒビールは今やイケイケって感じですよね。

安全>>鳥インフルエンザがベトナムで再流行の恐れ

昨年末から 5 人が感染し死亡。鳥など家禽類への感染も 15 万羽以上で確認され焼却処分された。ベトナム政府は中国など周辺諸国からの家禽類の輸入を全面禁止し、再流行を防ぐ。同国は 2004 年 3 月に鳥インフルエンザ終息宣言をしたばかり。

*鶏卵の価格もようやく標準値になったようです。そんななかでこのような事態になるとまた過度に反応する方がいらっしゃるんでしょうねー。

酒類>> 2004 年度人気カクテルは?

日本バーテンダー協会が発表。協会の全国105支部の会員バーテンダーから集計。

1 位ジントニック 2 位マティーニ 3 位ソルティードッグ 4 位ギムレット 5 位モスコミュールと定番が上位につけた。女性客に限定するとカンパリベースのスプモーニが第一位。 2 位ソルティードッグ 3 位ジントニック 4 位チャイナブルー 5 位カルーアミルクとなっている。

意外と結果的には妥当なところだなーというのが正直な感想です。女性の順位ではカシス系カクテルが上位に入ると思っていたのですが。。。。